アキノキリンソウ -Goldenrod- [山野草 キク科]
野山にはもうあまり咲いている花が減ってきていて、
いよいよ秋が近いと感じるようになりました。
アキノキリンソウの仲間です。Goldenrodと言うのが
英語名ですが、Canada GoldenrodやLate Goldenrodなどが
多く見られます。
上の写真はAlpine Goldenrodという名前のアキノキリンソウです。
ちなみに近縁種のCanada Goldenrodはセイタカアワダチソウという
名前です。知っている人も多いと思います。
これらのキク科アキノキリンソウ属はもともと観賞用で日本に
移植されたものが一般的ですが、原産である北米では
ごく普通に自生しています。
黄色の綺麗な花は残り少なくなった時期では花密を追うミツバチには
欠かせない花です。
開けた野原に群生していたアキノキリンソウですが、
多くの茎になにやらこぶができてます。
このこぶはGallといい、虫による寄生でこうなります。
ほとんどはハエの仲間の仕業だそうです。
この中にはハエ類の卵が入っていて、中でどんどん成長します。
そして冬はこのこぶの中で越冬し、春になるとこぶから
抜け出てきて成虫が巣立つそうです。