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カナダの蝉 Platypedia [その他]

カナダに何十年も住んでて、蝉がいるのは聞いていたけど、
今回初めて見つけました。
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とにかく小さくてニイニイゼミとかヒグラシよりもまだ少し小さいくらいな
とてもマイクロな蝉でした。

カナダには主に東部と西部に分かれて十数種類の蝉が生息しているようで、
どれも似たような姿形で、しかも真剣に調べて紹介している人が
少なく、情報が入りにくいのが実状です。
自分の見つけた蝉はなんて言う名の蝉なのか?
調べても有効な答えが出てきません。

ちなみに英語で蝉はCicada(シケーダ)と言い、その種はさらに細分化します。
カナダの生息する多くの蝉の学名にOkanaganaという種があります。
おそらくそいつの仲間だろうと思っていましたが、鳴き声がOkanaganaのそれと
大きく異なってました。
基本的にカナダの蝉の鳴き声は日本の種のようにデカい声で自分の種類の名を
連呼するやつ(みぃ〜んみぃ〜ん)みたいなやつはいません。
どちらかというとバッタとか近いようなチッチッチチチ〜とかジジジジジ〜とか
とにかくボリューム小さめで地味に泣いてる奴がおおいです。

今回見つけた奴もOkanaganaっぽい鳴き方とは少し違う、
なにかキツツキの小さいバージョン的というか水の垂れてるツツツトトト〜的な
なんか蝉っぽくない鳴き方でした。
断定は出来ませんがOkanaganaとは近縁のPlatypediaという
種類ではないかと思っています。
というのもこのPlatypediaという種は鳴き方が他と違う理由に
羽根を擦り合わせるような振動によって音を発生しているようです。
初めて発見した際もその振動による鳴き声を確認していたので、
それを頼りに種の断定に近づけました。
結論的にそれが合ってるかどうか分かりませんが、Platypediaだと思います。

日本の蝉を知ってる人がカナダの蝉を見たとき、多くの人がそのサイズと鳴き声の
違いに戸惑いますが、初めて見つけた自分にはちょっとした感動がありました。




ウエスタン ウッド リリー -Western Wood Lily- [山野草 ユリ科]

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6月から8月にかけて少し湿った日陰の草地にちらほらと咲いている
ユリは、ウエスタンウッドリリーと言います。
学名がLilium philadelphicumとなっており、本種は主に北米で
よく見られるユリのようで和名が見当たりません。

隣のサスカチュワン州では州の象徴の花としての扱いですが、
その個体数は年々減ってきているようです。
鮮やかなオレンジ色や赤色の大きなこのユリは、かつて多くの人に
採取されていた経緯があるようです。
そしてすこしでも傷つけたり、移植等を試みても
死んでしまうほどのデリケートな花でもあるそうです。

ユリ科特有の球根部は先住民族によって芋の代用として
食されていたようですが、少し苦みがあるのが特徴だとか。
また花の部分も湿布薬としての効能があるそうです。

とても綺麗なユリなので、ついつい持ち帰りたくなる気持ちは
分かりますが、そっとしておくのが一番のようです。





リンネ草 -Twinflower- [山野草 スイカズラ科]

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針葉樹の森の下でとても小さく可憐なピンク色の対をなして
咲いているこの花はリンネ草です。
リンネとは分類学の基礎を築いたスウェーデンの植物学者
カール・フォン・リンネがこよなく愛した花だそうで、学名にもその名を
付けています。
そして和名にもリンネと付いてますが、英語の一般名はTwinflowerです。
その名の通り対にピンクのかわいい花を咲かせます。
ある先住民族はこの葉を用いてティーを作るそうです。

リンネ草はスイカズラ科リンネソウ属に属してますが、
この種のみでリンネソウ属を構成しています。

確かにかわいい小さな花です。
辺り一帯に群生していてとても綺麗でなんとなく
穏やかに気分にさせてくれました。





キイロアメリカムシクイ -Yellow Warbler- [野鳥 スズメ目]

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キイロアメリカムシクイは夏の間だけ繁殖のためにやってくる
小さなスズメ目の野鳥です。
Warblerというのがアメリカムシクイ等の総称なのですが、
このアメリカムシクイってのも様々な種類があって、日本のウグイスが
似ているように見えますが、正確には違う種だったりで
よくわかりません。

いろんなアメリカムシクイが生息しますが、やっぱりこの黄色い体は
ちょっと目立っていていつも必死に追いかけます。
しかし相当な俊敏さでなかなかずっと見かけることは難しいです。

夏場に背の低いブッシュのような立ち木の奥に巣を作ります。
その巣を見つければ安定して観察できるのですが、
いまのところまだ見つけてません。







ナキイスカ -White-Winged Crossbill- [野鳥 スズメ目]

冬になると野鳥の数が減ります。
針葉樹に一定の群れで飛び交うスズメだとおもったら
少し違う羽色をした群れがいてよく見るとイスカの群れでした。
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オスのほうが赤い色をしていて少しだけ派手です。
遠目に見てもスズメと違うのはオスが混じっている事で分かります。
もっと鮮やかな赤色の羽をしているのですがこいつは少しあせた色でした。
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こちらは地味な色合いのメスです。
クロスビルはその名のとおりくちばしが互い違いになっています。
このくちばしの形状を利用して、松の実などを上手に啄んでます。

松ぼっくりの中の実をついばんでいるのを眺めていると
頻繁に松ぼっくりを落っことしてきます。
気まぐれでせわしなく動いて活発に餌を漁っていたら、
すぐにまた違う木に移動します。
つられて群れの他の鳥も一緒に移動していきます。





ベニヒワ -Common Redpoll- [野鳥 スズメ目]

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冬になって野鳥探しに出かけても 相変わらずその辺にいる
留鳥しか見つからない日が多くなります。
そんな時にベニヒワを見つけた時は少しだけ救われた気分になります。

レベルで言うと容易な部類に入るスズメ目アトリ科のベニヒワは
一般的なCommon Redpollと呼ばれてます。
これより少し赤みが薄くて頭の天辺だけのやつをHoarry Redpollと
言います。

ベニヒワは冬から春先まで滞在します。
4月になるとさらに北へ戻っていくのですが、極まれに残って
産卵をする個体もあるそうです。
基本的には植物の種を主食としますが雑食で昆虫でも何でも
食するようです。
その結果裏庭の小鳥のエサ台にもやってくる事があるそうです。

何気なく散歩中に見かけるこの野鳥もカメラを構えると
そのすばしっこさでなかなか写真に収めるのが難しい野鳥です。





タグ:ベニヒワ

カササギ -Black-Billed Magpie- [野鳥 スズメ目]

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スズメ目カラス科のカササギです。
こちらでは一般的にマグパイと呼んでいますが正式には
Black-Billed Magpieと言います。
本種はカササギのなかでも北米のアメリカンマグパイと呼ばれるもので
野鳥というにはあまりにも緊張感の無い野鳥です。

森のなかや湿地帯に住んでる訳ではなく、どちらかというと
人間の生活環境の周辺に密接なつながりがあると思います。
簡単に言うとカラスみたいなもんです。
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カラスと同じく非常に頭の良い鳥で、女子供なら平気で近づいて
食べ物を漁ろうとしたりするくせに若い男性だと危機感を感じて
あまり近づかなかったりしたりと何かと狡猾な野鳥です。

一度番いになると一生寄り添うという、その点は大変尊敬すべき
素晴らしい野鳥です。
以前に番いの片方が足を怪我しているようで、木の下でうずくまっていて
やがてその番いのパートナーがミミズを加えて戻ってきて、
怪我をしているほうの手前にそのミミズをそっと差し出したのを
見た事があります。
健気に看病するその夫婦愛に感動しました。

カラス並に写真を撮っているのを誰かに見られるのが
とても恥ずかしかったですが(珍しくも何ともない鳥なんで)
何とか写真に収める事ができました。





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